新しいTUBE
TUBEのニューアルバムを買った。
今までの路線とはやや違う、新しいサウンドがいっぱい詰まったアルバムである。
打ち込みサウンドやスクラッチ音が随所に散りばめられていて、しかもそれがかなり強調された感じで統一されている。
ライブのMCで前ちゃんも自分で言っていたが、とにかく「新しいTUBE」なのである。
俺はファンだからというひいき目な要素を差し引いたとしても、かなりこの新しいアルバムは気に入っている。新しい事に常に挑戦し続けてきている姿勢にも魅力を感じるし、とにかくカッコイイ。聴いていて気持ちいいし、もっともっとマニアックな路線に走ってしまっても良いと思う。
TUBEの魅力の1つとして、CDの完成された曲を部屋で聴くよりも、ライブでのダイナミックなアドリブ感も大いにありの、生のサウンドとパフォーマンスが素晴らしいと言う人もいる、って言うか、俺はそういう印象と期待感を強く抱いていた。
CDはCD、それで完成系なのである。
そんでもって、ライブで大いに盛り上がって楽しむ。サウンドとパフォーマンスの融合、ただスピーカーから流れてくる音に耳を傾けているだけでは決して得られない、参加してこそ体感出来るこのライブという特別な世界は、TUBEの魅力を語るには絶対にはずせない特別なものだと思う。
・・・今までは、ライブ絶対主義、ライブでしかTUBEの魅力は感じ取ることは出来ないと俺は錯覚していた。そう、俺は錯覚していたのかもしれない。
今回の作り込まれた要素の強いアルバムを聴いて、カッコイイと思ったのである。少しだけ自分の中での考え方が変わったような気がした。
ライブに参加する為に、曲を覚える為に、CDを、アルバムを聴き込むだけのライフスタイルを俺は反省した。繰り返して聴いて、そしてまた何度でも聴きたいと思う、かなり良い感じの「ご機嫌な」アルバムだと感じた。
このアルバムが作り出されるまでの苦労や課程は、俺ははっきり言ってまるで判らないが、なんとなくとても苦労と工夫と、そして情熱と愛情が込められていると、聴いていてそんな印象を抱いた。ファンとして、大切に聴きたい1枚のアルバムだと思う。
何回も繰り返し聴いているはずなのに、聴く度に毎回新しい発見があるし、鳥肌が立つような感動を覚える曲がたくさんたくさん収録されている。
こんな素敵なアルバムを毎年提供してくれるTUBEに感謝の気持ちでいっぱいである。
今日のBGM… 「good day sunshine」
(2002.8.19)